伊吹山

12代の帝・景行天皇の第2皇子の日本武尊(古事記では「倭建命」と表記)が、九州の熊襲や東国の蝦夷を討った直後、更に近江国の伊吹山に立てこもる悪鬼、悪蛇と千変万化に変化する鬼神を退治せよとの天皇の勅命が下りました。日本武尊が伊吹山の3合目あたりに差し掛かると、山神の化身である(大蛇)が現れ、毒の大氷雨を降らせていきました。しかし霊力を持つ草薙の剣は手元に無く、大変苦戦しましたが、激しい戦いの後、化身を倒します。しかし毒気に侵された日本武尊はこれが元で数日後命をおとしてしまいます。大和の都を目前に倒れた尊は、都恋しさのあまり白鳥になって都に飛びゆきました。

(2019白銀の舞 土江子ども神楽団)