土蜘蛛

大和国の葛城山に太鼓より住み着き、天下をかく乱しようとする土蜘蛛の精魂が、都の守、源頼光へ忍び寄ります。時に頼光は病に伏し、頼光の侍女・胡蝶は、典薬頭から御薬を持ち帰る様命じられますが、典薬頭に化身していた土蜘蛛の精魂に襲われます。胡蝶になりすました土蜘蛛の精魂は頼光に毒薬を薬と偽って飲ませますが、頼光に正体を見破られ、伝家の宝刀「膝丸」で手傷を負い葛城山へと逃げ帰ります。頼光は我が身を救ったこの宝刀「膝丸」を「蜘蛛切丸」と改め、四天王の卜部季武、坂田金時へと授け、土蜘蛛退治を命じます。命を受けた両名は葛城山へ向かい土蜘蛛の妖術に立ち向かい、成敗するという物語です。


(2019白銀の舞 忍原地頭所神楽団)